遠い場所、遠い時代へ伝えたい 東京うまれが見る特攻隊

序章 「戦争」について書きたいと思ったのは、いつからだっただろうか。 私の通っていた小学校では、戦争に関する授業やワークショップが頻繁に行われていた。幼い頃からたくさんの美しいものに触れさせてもらってきた私にとって、それ

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「愛知一中予科練総決起事件」の伝承を問い直す

プロローグ 高校生のとき、授業の合間に先生が話す雑談が好きだった。その中で忘れられない、忘れてはいけないと感じた話がある。今から約80年前の1943年に起きた「愛知一中予科練総決起事件」だ。全国の中学生学徒出陣の先駆けと

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普及の進まない歩車分離式信号から見えた人々の想い

はじめに    「青信号を渡っていた歩行者がトラックにはねられ死亡しました」。 こんなフレーズを誰しも1度はニュースで耳にしたことがあると思う。それに対して、どう感じただろうか。「ああ、なんて痛ましい事故なんだ

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〈コラム〉2011年のあの日のあの場所へ行って、初めて理解できたこと

2011年3月11日。あの日、私は八王子市の小学校にいた。当時は小学4年生。経験したことのないほど大きく長い揺れがおさまった時、泣きながら友人と抱き合ったことを覚えている。仙台市に住む祖父からは「屋根が壊れた」と連絡がき

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何も知らなかった郷土の戦争 ― 伊豆下田から戦災伝承を考える

トップの写真は下田市鍋田にある鎮魂碑。終戦の2日前、鍋田沖で空襲に遭った輸送潜水艇の乗組員を追悼するために建立されたもの=2021年2月27日、筆者撮影 序章 何も知らなかった郷土の戦争 「太平洋戦争」「大東亜戦争」「先

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